@article{oai:cis.repo.nii.ac.jp:00000048, author = {大熊, 治生 and オオクマ, ハルオ and OHKUMA, Haruo}, journal = {千葉科学大学紀要}, month = {Feb}, note = {P(論文), 今回ここで見ていくのは、前回の続き、ラスク『判断論』第二章「超対立性」の第一節「判断構造の人工性とその対象-論理的領域からの距離」の後半部分である。第一章の「価値と価値意識の形成される構造」の解明に続いて第二章では、価値・無価値という対立を超えた「超対立性(超対立的なもの)」を通して、価値・無価値が意味を持つ、と考えられた。そしてその第一節では「対立的価値特質がそこに基づくところの構造諸要素の共属と非共属の本質を、より詳細に研究」する事が述べられる。第一節の表題は「判断構造の人工性とその対象-論理的領域からの距離」となっているが、今回見る部分は、その中の「非対象的現象の論理学としての"形式的"論理学」「カントにおける判断形式に対するカテゴリーの関係」「形式的論理学と先験的論理学の区別を通して限定された形式概念と素材概念の二重性」とされているところである。ラスクによれば「非対象性とは諸対象に対する距離を意味するのだが、それは・・・対象に到達しない、という意味での距離」なのである。つまりそれはカントの「物自体」との関連も考えられるが、アリストテレスの云うような「個物」からの影響も考えられる。主体の側からは「到達」することのできないそれらの対象を、どのようにして把握することができるのであろうか。本論文ではこれについて詳述する。}, pages = {25--30}, title = {エミール・ラスクの『判断論』と西田幾多郎 IX}, volume = {3}, year = {2010} }