@article{oai:cis.repo.nii.ac.jp:00000231, author = {鈴木, 康宏 and SUZUKI, Yasuhiro}, issue = {10}, journal = {千葉科学大学紀要, The University Bulletin of Chiba Institute of Science}, month = {Feb}, note = {目的:本研究では看護師にとって切り離すことのできない対人関係の悩みに関する示唆をアドラー心理学より得ることを目的に、アドラー心理学を用いた医療系論文について文献検討を行った。 方法:文献検討にあたり、データーベースの検索は医中誌Web を用いて実施した。検索の条件を、すべて検索(キーワードなど)とし、絞り込み条件で原著論文にチェックした上で「アドラー」で検索を行った(2016年9月7日)。その結果、8件が抽出された。その中でアドラー心理学のアルフレッド・アドラー以外のアドラー教授で抽出されたサイバーナイフに関する研究1件と、アドラーの経歴などをまとめたもの1件を除く6件について、【研究内容】、【対象】、【対象以外に介入した者】、【介入の内容】、【結果】の項目別にまとめて、文献検討を行った。 結果:【研究内容】については、6件すべてが症例報告であり、面談・カウンセリングを行った過程について記載されていた。【対象】は6件のうち精神疾患を抱える患者が4件で、その他はアスペルガー障害の患者が1件、ストレスが関与すると考えられるアトピー患者が1件であった。【対象以外に介入した者】は6件のうち3件あり、そのうち母親への介入が2件、看護師への介入が1件であった。【介入の内容】については6件のうち心理・精神療法によるものが3件(うち1件は漢方生薬入浴剤による治療を併用)であった。その他は、早期回想を用いたライフスタイル診断が行われたものが2件、コミュニケーション技法を用いた患者への関わりが1件であった。また、対象以外に介入した内容は、母親に対しての2件ともに課題の分離を認識させるものであった。看護師に対しての1件では、振り返りを通して患者への関わり方を変えたものであった。【結果】については、6件すべてで、介入により問題が解消されたことを示していた。 考察:文献数は6件と少ないが、どの症例においても、アドラー心理学を応用し、関わりを続けることで対象の問題が改善していく様子が記載されており、この分野での更なるアドラー心理学の活用が望まれる。看護師による患者への関わりがあった文献でも、看護師の関わり方を変えたことで患者の行動が変化しただけでなく、看護師の行動や感情にも変化が見られていた。これらのことから、アドラー心理学の考えを取り入れ、課題の分離を理解し、縦の関係ではなく横の関係で接することは看護師の対人関係においても重要といえる。このことは看護師と患者との関わりの他にも、自分以外の医療職者との関わりや後輩看護師への指導といった対人関係の悩みに対しても有効であると考えられる。}, pages = {183--189}, title = {アドラー心理学を用いた医療系論文に関する文献検討}, year = {2017}, yomi = {スズキ, ヤスヒロ} }