@article{oai:cis.repo.nii.ac.jp:00000194, author = {桝渕, 泰宏 and MASUBUCHI, Yasuhiro}, issue = {9}, journal = {千葉科学大学紀要, The University Bulletin of Chiba Institute of Science}, month = {Feb}, note = {薬剤性肝障害(DILI)は医薬品の重大な副作用の一つであり、その回避は適正な薬物療法の実現のために必須な課題である。特に、特定の患者で発症する特異体質性のDILIは予測が難しいため、早期に検出し、重症化を防ぐためのバイオマーカーが求められている。臨床検査値として長く用いられている血清トランスアミラーゼが、代表的なDILIのバイオマーカーと言えるが、細胞膜傷害を検出するという機序、肝臓特異性、予後の予測性といった様々な面で理想的でない点も多い。そのため近年、様々なアプローチからの新たなDILIバイオマーカーが開発あるいは提唱されている。これらには、細胞死に関わる代表的なタンパク質HMGB1、マイクロRNA、グルタチオン生合成の副産物であるγ-グルタミルジペプチド、Th17型サイトカインなどが含まれる。いずれのバイオマーカーもトランスアミラーゼを凌ぐ点も持ち合わせているものの、完全な実用化に向けてはハードルも少なくない。一方、バイオマーカーの機序を探って行く中でDILIの新たな発症過程が見出されるといった進歩も見られる。単独のバイオマーカーが、臨床現場のすべてのニーズを満たすことは難しいので、個々のバイオマーカーの利点を生かした実用化が望まれる。}, pages = {145--152}, title = {薬剤性肝障害のバイオマーカー}, year = {2016}, yomi = {マスブチ, ヤスヒロ} }