@article{oai:cis.repo.nii.ac.jp:00000149, author = {桝渕, 泰宏 and MASUBUCHI, Yasuhiro}, issue = {7}, journal = {千葉科学大学紀要}, month = {Feb}, note = {P(論文), 転写因子c-JunのN末端をリン酸化するc-Jun NH2-terminal kinase(JNK)は、細胞に対するストレス刺激により活性化することから、ストレス応答MAPキナーゼと称される。解熱鎮痛薬アセトアミノフェンの過量投与によって、マウスに肝障害が誘発される過程においてもJNKの活性化が観察される。JNK欠損マウスやJNKの阻害剤であるSP600125ならびにレフルノミドを用いた検討から、JNK、特にJNK2の持続的な活性化は、アセトアミノフェン誘発肝障害の悪化に関与し、薬剤性肝障害における“death signal” として働くと結論されている。ミトコンドリアはJNK活性化の原因であり、かつJNKのターゲットにもなっている。アセトアミノフェンの活性代謝物によって障害を受けたミトコンドリアから生じる活性酸素によって、JNKが活性化され、ミトコンドリアに移行し、ミトコンドリア透過性遷移を惹起し、肝細胞死に至ると推定されている。一方、JNKと結合し、その活性化を妨げる分子としてglutathione S-transferaseが見出されており、また、JNKを活性化に導く上流の因子として、apoptosis signal-regulating kinase 1などのMAP kinase kinase kinase が同定されている。JNK自身はもちろん、それを制御する分子も、薬剤性肝障害の発症しやすさを左右する生体側の要因になっていると考えられ、特異体質性肝障害との関連に興味が持たれる。また、JNKの阻害は薬剤性肝障害に対する新たな治療ターゲットとして期待される。}, pages = {151--158}, title = {ストレス応答MAPキナーゼと薬剤性肝障害}, year = {2014}, yomi = {マスブチ, ヤスヒロ} }